秋田蕗摺

秋田市

天然の大きな秋田蕗そのものを、美術的に優雅に襖紙等に摺り込んだものです。

[歴史・特徴]
秋田蕗の貯蔵方法と摺り込み方法は、文久二年(1862年)に創始者である初代精次郎が発案したもので、その技法は二代目精之進、三代目精次郎、四代目尚一郎と受け継がれ、現在は五代目力(つとむ)が一子相伝の秘法として継承しています。
秋田蕗のいきいきとした天然の姿が摺り出された気品の高いものとなっています。
[技術・職人の技]
蕗の組織をなす茎の節はもとより、葉の末端における大小の葉脈の末にいたるまで、その真姿を鮮やかに摺りたて得ていることは本蕗摺の長所です。
摺り物としては、全国に類のない工芸品です。