第34回伝統的工芸品月間国民会議全国大会 東京大会 開催期間 平成29年11月3日(金)~6日(月)

全国くらしの工芸展
11/4(金)〜11/6(日) 会場:東京国際フォーラム ホールB7・B5
11:00-19:00 ※11.6のみ17:00終了

山形県

羽越しな布(山形)

ホールB7

Hall B7

織物

山形県

日本では、遠く縄文や弥生時代から山野に自生する科(しな)、楮(こうぞ)、楡(にれ)、藤(ふじ)、葛(くず)、苧麻(ちょま)などの草木から取り出した繊維で糸を作り、自家用として布に織り上げ衣装や装飾品などに利用してきました。
明治、紡績技術の発展による綿製品の普及から多くの地域で生産されなくなりましたが、当地地域においては長く着流しや農作業等の仕事着として利用されるとともに、漁網、漉し布、敷布や収納袋としても流通していました。 その後の日本経済の発展、生活の近代化からこれらの地域においても急速に需要が減少し、自家用として細々と生産されるに止まっていたものの、昭和の後半からこうした地域の伝統工芸品を核とした地域おこしの運動や素朴な工芸品へのニーズの高まりから生産活動が拡大しつつあります。

山形鋳物

Yamagata Metal Casting

ホールB7

Hall B7

金工品

山形県

Yamagata

平安時代の中頃に、山形地方で起こった乱を治めるため、源頼義がこの地方を転戦しました。
その時、軍と行動をともにした鋳物職人が、山形市内を流れる川の砂と千歳公園あたりの土質が鋳物に最適であることを発見しました。これらの鋳物職人のうちの何人かがこの地に留まったことが山形鋳物の始まりとなりました。

In the middle of the Heian period (794-1185), Minamoto Yoriyoshi fought a number of battles in the Yamagata area in an effort to quell various uprisings. The metal casters, who were part and parcel of the army and operations, discovered that the quality of the sand in the river flowing through Yamagata city and the earth in present-day Chitose park were ideal for casting. Some of those casters settled in the area and became the founders of Yamagata metal casting.The tea ceremony is perhaps most representative of Japanese culture and many chagama, the pots for boiling water in during the tea ceremony are produced in Yamagata. The lightness, perfect shape and furthermore, the fine delicate surface of the iron kettles, the bronze vases, the iron cooking pots and ornaments cast here are the result of outstanding and well applied techniques used in the making of these traditional craft pieces. Today there are 22 firms employing 118 people, among whom there are 14 government recognized Master Craftsmen.