日本伝統工芸士会作品展は、国が指定する伝統的工芸品の技術・技法の指導的継承者である「伝統工芸士」が、日頃研鑽を重ねている高度な「わざ」を競い合う発表の場として創設されたものです。
伝統的工芸品は、南北に長い日本の気候・風土を背景に、実に多彩な技術・技法により生産されてきましたが、本展においては製作に当たった伝統工芸士の「技量と感性」に評価の主眼が置かれております。
また、分業部門の伝統工芸士については、複数の伝統工芸士の共同出品、あるいは分業部分の技術・技法を活用した作品も出品できることとしております。
創意・研究を重ね、技量と感性を十分に発揮した出品作品は、ご来場のみなさまに十分ご満足いただけることと存じます。
能登半島地震では多くの伝統工芸士を含む伝統工芸の作り手が大きな被害を受けました。しかし、お互いに支えあい、同時に競いあって、仕事の質を高めていくことは私たち日本人の得意とするところです。
全国およそ3,400名の伝統工芸士は、地域の貴重な産業の担い手として、また日本を代表する伝統文化の担い手として、将来にわたり伝統的工芸品産業の振興に貢献してまいる所存です。
今後とも我が国の伝統的工芸品とその作り手に対し、皆様方のあたたかいご支援をお願いいたします。
江戸切子
舞
鍋谷淳一
高岡銅器
花器-よそおい
中村喜久雄
秋田杉桶樽
日本酒&ワインクーラー
佐藤秋男
輪島塗
飾皿「龍蒔絵」
座間 亘
九谷焼
鉢 ホタル手青海波 華曼陀羅
苧野直樹
九谷焼
赤絵白砡描割宝相華文飾瓶
山本秀平
山中漆器
龍鱗蒔絵陶胎香水瓶
針谷崇之
新潟・白根仏壇
欅仏壇
和田紀弘
井波彫刻
獅子頭
片岸一利
金沢漆器
金胎渦型波蒔絵香合「渦・煌めき」
田村一舟
九谷焼
藍九谷絵変わり吉祥文丸皿揃
山本大輔
大阪浪華錫器
錫青備前セット
永井 喬
計12作品※栴檀(せんだん)賞…令和6年10月1日現在、49歳以下の伝統工芸士が対象